ブログはじめます

このブログでは、読んだ本や、見てきた展覧会の感想など、
すこし真面目なことを書こうと思います。


では早速、今日聞いてきた発表について、思ったことを書きたいと思います。
発表内容は、イタリアの美術運動アルテ・ポーヴェラについてでした。気にはなっていた対象ですが、よく知らなかったところなので面白かったです。

発表によると、アルテ・ポーヴェラには定義と実作とのズレがあり、また時代を下るとそれらも変容していたということです。

定義からはみ出すものがあるというのは、ままあることですけれど、
アルテ・ポーヴェラの場合、その一因には、その定義が芸術家が出したものではなく、
批評家チェラントがギャラリー所属のアーティストたちの作品から事後的、演繹的に
導き出したところにあるのかなと思いました。
例えば他のイズムで、芸術家が宣言書を作ったりして、制作をしていた場合と比べると、アルテ・ポーヴェラの場合は「貧しさ」という概念がどれほど正確に共有されていたのかは疑問の残るところではあります。
だから当初からズレが大きかったのではないかと。
まあ、推測ですが。
今後の展開もチェキです。